「ママー、こっちきてよー!」「みてみてー」
子供達に呼ばれて料理が全然進まない!
断って料理を続けようものなら、兄弟喧嘩のオンパレード…
これはもう、役割を与えて手伝ってもらった方が安全なんじゃないか?
ということで2歳ごろから長男と次男を台所に立たせています。
「台所育児」なんて余裕のあるお母さんしかできないとおもっていました。ケーキ焼いたり、ピザ作ったり。
でも、実際にやってみると「ちょっとまっててね」というよりもよっぽどスムーズに、楽しく料理ができていることが多いのです。

この記事では、台所育児のメリット、2歳でも安全にできるおしごと、おすすめの本を紹介します。
台所育児ってどんなメリットがあるの?
こどもの好奇心・探求心が育つ
料理は五感を使っていろいろな発見ができる体験学習です。
一つの事をやりとげ、誰かの役に立つことは達成感があり、自己肯定感を向上させます。
また、人に料理を作ってあげることは食べてもらう喜びを知り、相手の気持ちを考える力、自分自信で動ける力が身につきます。
指先が器用になる
モンテッソーリ教育の創始者・マリアモンテッソーリは親指・ひとさし指・中指の3本指は第2の脳だと言っています。
幼少期に手先を使う遊びをたくさんすると、その後の学力にも差がつくと言われています。
料理のお手伝いは指先を使う動作が多いので、無理なく指先や手先の器用さをきたえることができます。
毎日チャンスがある
料理は365日、1日3回食べるので、挑戦するチャンスは毎日あります。
特別な準備をしなくてもはじめれるので、知育したいけど余裕がない!という人ぜひ取り組んでみては?
2歳児にもできる簡単な料理のお手伝い
今回は包丁やピーラーなどの刃物を使わないで、2歳児でも安全に、そして簡単にできるお手伝いを10個紹介します。



お母さんに負担が少ないやつ、集めてみました!
ヨーグルトをよそう


モンテッソーリ教育では、よく行われる「あけうつし」のおしごと。
教具を準備しなくても、日常生活の中でできます。
台所にはいらなくても机上でできるので、お手伝いの導入におすすめです。


こぼされるのが嫌!という人は蓋をあけるのだけでも。小さいカップのヨーグルトでもできます。
つまむ力が鍛えられるので、書く練習の前段階として重要な動きなんです!
プチトマトのへた取り


つまんで引っ張る動作に加えて、トマトをつぶさないように握る力の調整も必要です。
ゆで卵の殻むき


- ゆで卵はお湯から上げて氷で冷やす
- 茶色の卵は殻が見えやすい
ちょっとの工夫で子供でも剥きやすくなりますよ。



うまくむけなかった卵は
ポテトサラダにおすすめ!
難易度は上がりますが、なれたら生卵に挑戦するのもおすすめです。
中身が変わる不思議に気付くことができるかもしれません。
かぼちゃのワタとり


これも、割と汚れにくいので、気軽に取り組めます。
スプーンをワタと身の間に差し込んで、ぐるっとすくうだけですが、どこからすくえばいいのか?どれくらい力を入れればいいのか?子供にとっては頭と手先を駆使する必要があります。
野菜をもってきてもらう
野菜室って子どもの手の届く場所にある事がおおいですよね。
「にんじんを取ってきて」とお願いしてみましょう。
- 野菜の名前がわかって自信がつく
- 野菜を運ぶ全身運動
- 違いを観察する力がつく
持ってきてもらうだけなので、簡単ですが、メリットはおおいですね!
玉ねぎの皮むき
玉ねぎはむいてもむいても剝けてしまう、ちょっとおもしろい野菜だなとおもいませんか?
かさかさとした皮、つるつるとした実の食感の違いもあるので感覚教育にもなります。
半分にきってあげるとむきやすいですよ!
材料を混ぜる


台所に子供をいれるなんてハードル高すぎる!と思う方は、「混ぜる工程だけ」やってもらってもいいでしょう。
パンケーキの生地をまぜるだけ、ドレッシングを混ぜるだけ。
ガラス食器だと中身が見えるのでより楽しめますが、不安なら割れない食器をつかうと安心です。
例えば、ケチャップとマヨネーズを混ぜるオーロラソース作りでは色が混ざっていく様子を楽しめたり、油を多く使ったドレッシングは時間とともに分離する事を不思議に感じたり。
メモリのついた容器を使えば自然と「数や量」の感覚も身につきます。
レタスやのりをちぎる


レタスなどの葉物野菜をちぎったり、ごはんにのりをちぎってかけたり。
感触の違い、葉っぱの色や形の違い。
いろんな感覚の違いを楽しめます。
料理の盛り付け
- ふりかけを自分でかける
- サラダのもりつけ
- キャンディーチーズをお皿に盛る
等、簡単な事からでも大丈夫。
お皿を下げる
こぼれる心配がないので、配膳よりもハードル低め。
それでも慎重に運んで、シンクに置く必要があります。
食育の為には、本物の陶器を使うといいという話も聞きますが、我が家は大人のストレスを減らす為、バンブーファイバーの食器を使っています。
長男は1歳からつよいこグラスを使っていて、わった事がありませんが、次男は2歳から導入して立て続けに割ったので、性格をみきわめて導入するのがおすすめです(笑)
台所育児を始めるのにおすすめの本
- こどもと一緒に簡単にできるレシピ
- 安全な環境、道具の選び方
- 親の見守り方
等が書かれていて、とても参考になります♩
イラストがおおいので、本を読むのが苦手でもよみやすいです◎
台所育児の注意点
手出し・口出しをしすぎない
危険がいっぱいのキッチン。
こどもに手伝わせると、そうじゃない!もっとこうだよ!と否定し、指摘したくなる気持ちはわかります。
それではせっかく自分でやろうとしている気持ちをそいでしまい、自己肯定感を下げる要因になりかねません。
なるべく指摘しないで見守ってみましょう。
失敗しても大丈夫な作業から任せるのがおすすめですよ
安全な環境を整備する
台所には危険がいっぱいです。
こどもが怪我をしないように安全な環境を作りましょう。
- ぐらつかない踏み台を用意する
- コンロにはチャイルドロックをかける
- 刃物は子供が一人で出せる所に置かない
思わぬ事故が起きないようにしっかりチェックしましょう
大人の心の余裕と、こどもがやる気がある時に
これ、結構大事で。
大人の余裕がないとつい、それはダメ!ちょっと邪魔!あ、あっあぁ…となりがち。
それではみんなが苦痛なだけで楽しくないし、こどもも料理が嫌いになりかねません。
ムリに毎日やる必要はないので、週末の五分だけや月一負担のない範囲ではじめましょう。
台所育児は最高の知育
こどもに料理をさせる台所育児は五感を使い、指先を器用にうごかすので、知育としても最適です◎
余裕のある時に簡単な作業だけでもぜひチャレンジしてみてくださいね。
▼モンテッソーリではラーニングタワーという、高めの踏み台を使います。
よこに柵もあるので、落ちてしまう心配も少ないですね。
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