我が家の鉄フライパン「デバイヤー」
いい具合の真っ黒の輝きを放ち、育っていたのですが…。
引越しで専用のたわしを失くして、しばらく普通の洗い物と一緒にキクロンスポンジで洗っていました。
意外といけんじゃん!と思ったのもつかの間、研磨面で磨いたらみじめな姿になってしまいました…
見た目も悪いし、ちょっと焦げ付きも気になる…
この度、フライパンをリセットする事にしましたので、そのやり方を記録しておきます。
鉄フライパンの焦げ付きをリセットする方法
使うものはコチラ
割と汚れるので、新聞紙や軍手なども用意しておくと便利です。
こげの程度にもよりますが、紙やすりはA4を2~3枚は用意しておくといいと思います。
鉄フライパンの焦げを焼き切る
まずは鉄フライパンの焦げを強い火力で焼き切って炭にしていきます。
普通のコンロでやると過熱防止センサーが反応してすぐに弱火になるので、カセットコンロかガスバーナーを使います。
ふちの方もかたむけてしっかり火に当てて下さい。
炭化してくると煙が上がるので、換気はしっかりしておきましょう!
ここでしっかり炭化しておくと後の工程が楽ですよ!
わが家にはガスバーナーがなかったので、カセットコンロで頑張りましたが、ガスバーナーがあった方が断然効率はいいです。今後の料理の幅も広がるし買っておけばよかった…
炭化した汚れをヘラでこそぎ落とす
そのまま次の作業にうつると熱いので5分程度さました後、鉄ヘラを利用してフライパンの焦げを落としていきます。
焼き切る作業をしっかりしておくと、ぼろっと簡単に焦げが落ちます。
もし、焦げつきが落ちないようなら、もう一度火にかけてしっかり炭化させて下さい。
ヘラで削った後のフライパンはこんな感じ。
裏面のがさがさの内部で地味に赤さびが発生していました。
紙やすりで磨いていく
ヘラで落ちない汚れは紙やすりで落としていきます。
数字が小さいほど粗目→大きいと細目です。
焦付きの具合にもよりますが、今回はちゃちゃっと終わらせたかったので 80→120→表だけ200で仕上げ という流れにしました。
15分ほど磨いて、仕上がりはこんな感じ。
今回は焦げ付かないようになればOKなので完璧には磨いてませんが、気になる方はピカピカに磨き上げても大丈夫です。
ここからさらに仕上げます。
クレンザーで仕上げ磨き
最後にクレンザーで仕上げ磨きをしていきます。
キクロンスポンジは研磨の面がしっかりしているので磨きやすい!
リセット完了です。
新品さながら!とまではいかないけどよみがえりましたね。
あと30分くらい磨けばピカピカになりそうだけど…
力尽きました(笑)
この状態で まだらが残っていてもあとで焼き入れしていくと目立たなくなる のでご安心を。
シーズニングのやりなおし
リセットしたフライパンは無防備な状態 なので、このままにしておくと錆びてしまうし、油もなじみません。
そこで再びシーズニングを行う必要があります。
本来シーズニングはまずお湯を沸かしてラッカーを洗剤で落とします。
今回やり直しなので、無防備な状態からのスタート。
お湯はわかさなくてOK
鉄フライパンを空焚きする
青っぽくなるまで火にかけましょう。
鉄は焼き込むと四酸化鉄に変化します。
いわゆる黒さびなんですが、最初に綺麗に酸化させておけば、赤さびは発生しないという原理 です。
こんなに焼いていいの?っていうくらい徹底的に火にかけちゃってください。
コンロだと過熱防止センサーが反応しちゃうので、ガスバーナーかカセットコンロをつかうのがおすすめ。
冷ましてから油慣らしをする
鉄を参加させたら、最後に油でコーティングして仕上げます。
この時、必ず一度フライパンを冷ましましょう。
空焚きしてすぐにやると、フライパンが熱すぎて煤が発生するので要注意。
一度差ましたフライパンを熱します。
多めの油を注いで、オイルポットに戻します。
仕上げに野菜くずを炒めて、全体にいきわたるように油をなじませます。
酸化した鉄は細かい穴がたくさんあいています。
その穴を油でふさぐことで焦げ付かないコーティングの出来上がり。
シルバーが酸化して真っ黒のフライパンになりました。
使い込んでいくともっと黒光りして、全く焦げつかないフライパンになるよ!
まとめ:鉄フライパンは一生もの
お疲れ様でした。いかがでしたか?
手間はかかりますが、焦げ付くようになったフライパンは磨けばリセットできます。
リセットすればまた新品さながらのフライパンに出会えるわけで。
もう一度ゼロから育てなおす喜びも味わえます。
油ならしをした直後のフライパンはまだデリケートな状態なので、
酸性の物、洗剤、トマト料理などの調理はなじむまで2週間程度避けるのがおすすめです。
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